自分をもっと好きになる
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悲しみ
ある顧客からの依頼は、こうだった。
「夫からひどいことを言われて悲しいんです」と、感想の様な切り出しに、詳細を聞くことになった。その後、彼女は、
「夫に対して、不信感を持っています」と、ハッキリ言った。
今回の依頼内容を一通り聞きながら、
「それはぁ、不信感持つよなぁ」と、自分の揺らいだ感情に気づいていた。
「自分が、家族のためだと信じてやったことに対して、やらない方が良かったと言われたら…。しかも事後に」と共感したのだった。
相談を終え、ひとしきり自分と向き合う時間にした。そして、
「人に何を言われようが、自分のやりたいことができたことに感謝しよう。人から批判されても、自分が信じたことを、自分がやりたいことをやりたいんだよなぁ」と、自分の本音に辿り着いた感触を得た。身も心もスッキリしていた。
その後、彼女は、夫の発言に対する悲しみはなくなり、夫に対する不信感も気にならなくなったと言っていた。
「顧客やその家族の悩みや困りごとも、自分が揺らいだ感情に気づくことから、本当にやりたいことを知っていけば、全部変わるんだ」と、思わずひとりガッツポーズ。これでいいんだと確信を持ち、依頼に応えられたことに、喜びを噛み締めたのは、これが初めだった。
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不満
従業員に不満を抱える社長からの依頼だった。
「言われたことをやらない。言ってない余計なことばかりやってる」と、不満を吐露した。
人の不満を聞き続けていると、嫌な気分になる。
「人に対する不満は、自分に力がないと言ってるのと変わらんのになぁ」などと思いながらも、社長の話に突っ込まずにいた。
「自分がいつも人の欠点を見つけて、間違っていると裁いているからなんじゃ…」と、自分の心のクセに気づけた。
次に、その社長と話せた時、彼は心身ともに晴れ晴れしていた。自分の世界で起きた出来事を、自分の心で変えていってると、社長からの感謝を頂いて、感じたことを覚えている。
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イライラする
表情からは、とてもうかがい知れない、怒っている人からの相談でした。
「人のやることなすことにイライラするんです。何でそうするかなぁとか、何でこうしないのかなぁとかって、見ててイライラするんです」と、彼は冷静に言った。
話を聞きながら、イライラの原因を探ったり、その解消策を考えたりしている自分には、気づけていた。現状分析、問題提議、改善策、PDCAなど、社会人としての思考パターンや行動癖が、染み付いている。
現状を変えるには、キチンと現状把握をして、因果関係や問題を分析して…と、変えるために行動をしなければいけないと、強く思い込んでいたことに気づいた。
数日後、彼からのメールで、
「人が気にならなくなりました」と、嬉しい連絡がきた。社長の彼がイライラしてたら、従業員も心が安定しない。これで、経営も安定すると安心した。
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悔しい
騙されたという相談の依頼があった。信じていた人に裏切られてしまったと、落ち込んでいた。
「もう何年も付き合ってきたのに…、何でも話し合ってきたのに…、私の想いを踏みにじられた。すごい悔しい」と、ショックはかなり大きかった。人との関係を大切に想ってきたことや、人生の価値観を傷つけられたことは、そう簡単には癒せないと思った。
自分の心の深いところと向き合い続けた。人の気持ちや想いを大切にすることが、人間関係を良く保つには欠かせないことだと決めつけていた。自己中心的言動や、自分勝手な振る舞いは、人を傷つけ、人から嫌われ、仲間外れにされるという思い込んでいた。良好な人間関係は、人を尊重し、自分のことより先ず人のことが優先だと定義していた。
自分の心根に触れたと確信できた。その後、その顧客から連絡があり、
「気づいたら、気にしてませんでした。割とあっさり、忘れてました。」と、立ち直っていた。本当に不思議だが、これが本当のこの世の仕組みなのかと、何度も確信した。
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何もできない
何をやってもうまくいかないと言う相談だった。小さい頃から、何をやってもできず、良い結果が出たことがないと、失意のどん底にいた。
話を聞いていても、解消の糸口が見えて来ず、只々自分の心を観察していた。
「今やりたいこと、今楽しいことを探さないで、過去のできなかった記憶を思い出してばかりいた」と気づけたのは、大分時間が経ってからだった。
本当にやりたいことを見つけるまでは、見つけるためのことが起こる。過去の失敗は、ヒントでしかなかったと、改めて気づいた。
その顧客からは、本当にやりたいことをどう楽しむかの相談をしている。自分の心にだけにある原因を変えれば、全部変わるって、本当に素晴らしいことだと、本当に嬉しいことだと、心から喜びを感じている。
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