2023/07/07
1 結論としての理想の自分
「成りたい自分」や「理想の自分」を考えた時、究極的には、不安や恐怖などの負の感情が、できる限り揺らがない状態であると考えます。イライラもしないし、不安にも陥らない、自分のことを100%信じられる、自分のした発言や行動を100%誇れる状態が理想なのではないかと考え至ります。
「自分の選択に自信を持つ」自分です。「自分という存在自体に自信がある」自分です。自信がある自分は、情報を取り入れたり、考えたりすることはあっても、感情的に悩んだり、迷ったりすることはありません。心理学や脳科学において、負の感情は、「不安」や「恐怖」が根元であると研究されています。「不安」や「恐怖」という感情から、「悲しみ」や「怒り」、「恨み」、「不満」、「不信」などの負の感情が起こっているならば、自信がある人には、どんな目的や目標を持っていたとしても、感情的に悩んだり、迷ったりすることなく、精神的余裕を持っていられます。常に、「大丈夫」、「問題ない」などと思うことができます。
心理学において、信じることがどのような結果をもたらすかについて、多くの研究が行われています。以下にいくつかの重要な研究結果と論文を紹介します。
1.プラシーボ効果(Placebo Effect):信じることが治療効果に影響を与える現象です。患者が「偽の治療(プラシーボ)」を受けた場合でも、信じ込むことで実際の改善が見られることがあります。この効果は、信念が身体的な反応や症状に影響を及ぼすことを示しています。
2.自己成就予言(Self-Fulfilling Prophecy):他人が私たちに対して持つ信念や期待が、私たちの行動や結果に影響を与える現象です。他人が私たちに対して高い期待を持ち、それを伝えると、私たちはその期待に応えるような結果を出すことがあります。例えば、教師が生徒に対して高い期待を持ち、それを伝えると、生徒はそれに応えるような結果を出すことがあります。自己成就予言は、信じられた結果が実現することを示しています。
3.心的健康と信念の関係:信じることやポジティブな信念は、心的健康に対して重要な役割を果たすことが示されています。ポジティブな信念や楽観的な信念を持つ人は、ストレスへの対処能力が高まり、心の健康を促進することが研究で示されています。
2 やりたいことをやることができている自信
人から何を言われようが、人からどう思われようが、何が起きようが、何をしようが、揺るがない自信を持つ自分は、感情的な言動がありません。感情がなくなることはありませんが、極めて穏やかで、感情の起伏が緩やかです。
メディアの露出や、著名な人の多く、例えば、スポーツのトッププレイヤーや、世界的企業の経営者に、人格者と呼ばれる人が多くみられたり、そう言われているのは、「自信を持っている」からです。出してきた結果によって自信を持っているというのは、結果論的です。やりたいことをやることができているという満足感や充足感と共に、ひとつ一つ、少しずつ自信をつけていると考えます。思ったような結果が出なくても、次にやりたいことや、やってみようと思うことをやり続けているだけなのです。不安や恐怖の感情に対する言動、つまり、感情的な言動が限りなく少ないのです。
好きなことをしていいのです。やりたいことを選択しても大丈夫です。やりたいことをやり続けることが、自分の存在と選択に対する自信です。