2023/06/30
1 自分を知る方法
自分を知る方法は無数にあり、「これさえやればいい」とか「これだけでいい」というものはありません。いつでも、どこでも、何からでも、どんな方法でも、自分を知ることはできるということ。あなたが「やってみよう」「やりたい」などと思える方法から始めることをおすすめします。自分を知ろうという意志を持てば、何をしても知ることができるということです。どんなことにも好奇心を持って疑問を抱く、「なんでこうなったんだろう?」「 なぜそうなるんだろう?」と思えると自然と自分を理解すると思います。
2 自分を知ってどうするか?
自分を知ると「矛盾が見つかります」。矛盾とは、二つの相反する感情、思考です。
その矛盾の表れのひとつが、心と体の矛盾です。「やりたいと思っているのに、病気や症状があってうまくいかない。あるいは、できない。」心の動機があるのにも関わらず、体が制止しています。野球を続けていきたいのに、痛みなどの症状があり続けられないというご相談は、数回承ったことがあります。「いつも通りやっているのに、やる気がでない。」体は動くのに、心が動きたくありません。各駅停車症候群というのが数年前に注目されました。会社に行こうとしている人が、急行や特急に乗れないほど頻繁に電車から降りて各駅でお手洗いに駆け込んでしまうという、心と体の矛盾の典型です。前述の例は、どちらも心にある矛盾の片方の感情や思考が、心や体を抑制しています。
ふたつめは、あなたが認識していない、自分でまだ気づいていない感情や思考の矛盾です。「責任や義務をやりたい気持ちと思っていたが、本当はやりたくなかった。」会社での役職が降格してしまい、三人の子供と妻を養うことができなくなる心配をし、仕事を頑張りたいと言っている人がいました。この人の場合は、仕事ではない本当の自分のやりたいことに気づいていません。「面倒くさいとか、やりたくないと思っていたが、本当は経験したかった。」面倒くさいから適当にやろうと描いた宿題の絵画で、受賞するほどの才能を発揮した人がいます。やらざるを得なくなるということは、やりたいこと同義です。